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ファクタリング市場の最新動向〜中小企業にとって追い風か?〜

どないなってんねん、最近のファクタリング市場。

ワシらみたいな中小企業にとって、ええ風が吹いてるっちゅう話も聞くけど、ホンマのところはどうなんやろか。

こんにちは、川口で自動車部品工場をやってます、タナカ精密工業の田中です。
このブログでは、ワシ自身が経験した資金繰りのリアルな話をさせてもらってます。

ワシも今まで何回か、急な資金需要でファクタリングには助けられてきました。
最初は「手数料高いんちゃうか…」「取引先にバレたらどないしよ…」なんて不安でいっぱいでしたけど、今となっては銀行融資とはまた違う、いざという時の頼れる選択肢の一つやと思ってます。

ここ最近、オンラインで完結するやつが増えたり、手数料も昔より安くなったなんて聞きます。
そこで今回は、ワシなりに調べた最新の市場動向と、それを踏まえて「我々中小企業の社長がどう動くべきか」を、いつものように正直ベースで語らせてもらいますわ。
この記事を読めば、今のファクタリング市場がホンマに追い風なんか、その風にどう乗ったらええんかが、きっと分かるはずです。

まずは結論から!今のファクタリング市場は「追い風」なんか?

ワシの結論:「条件付きで、間違いなく追い風や」

いきなり結論から言いますと、今のファクタリング市場は、ワシら中小企業にとって「条件付きで、間違いなく追い風」やと感じてます。

昔に比べたら、選択肢も増えて手数料も下がって、圧倒的に使いやすくなったんは事実や

その理由は、ざっとこんな感じですわ。

  • オンライン化で、とにかく手続きが早くて楽になった
  • 参入する会社が増えて、競争のおかげで手数料が下がってきた
  • 法律がワシらの味方をしてくれるようになった(これは後で詳しく話します)

ただし、ええことばかりやない。甘い話には裏があるで

せやけど、手軽になったからいうて、何も考えんと飛びついたらアカン。
そこは声を大にして言いたい。

「手数料が業界最安!」みたいな甘い言葉に釣られて、契約書をよう読まんと契約したら、後でとんでもない追加費用を請求された…なんて話も聞きます。
残念ながら、まだ怪しい業者がおるのも事実です。

追い風に乗るのはええけど、船がボロボロやったら沈んでまう。
ちゃんと自分の目で見て、賢く使う必要があるっちゅうことですな。

数字で見るファクタリング市場の「今」。正直、めっちゃ伸びてるで。

市場規模は右肩上がり!なんでこんなに増えてるん?

口先だけやと説得力ないんで、まずは数字を見てみましょか。
ワシが調べたところによると、日本のファクタリング市場って、2023年度には5兆円を超える規模になってるらしいです。

コロナの時に国からのゼロゼロ融資があったんで一瞬だけ利用が減ったみたいやけど、それが終わってからまたグンと伸びて、今も右肩上がりやそうです。

なんでこんなに増えてるんか。
ワシなりに考えると、やっぱりコロナ禍で銀行の融資も慎重になった時期があったし、ワシらみたいな中小企業が、銀行融資以外の方法を探すようになったんは大きいやろな、と思います。
あとは、昔ながらの手形取引が減ってきたのも関係してるんでしょうな。

2020年の民法改正が、実は大きな追い風になっとる

ちょっと専門的な話になりますけど、これがデカいんですわ。
2020年に民法っていう法律が新しくなって、ワシらにとって有利なルールができました。

昔は取引先との契約書に「この売掛金、他の会社に売ったらアカンで(譲渡禁止特約)」って書いてあったら、基本的にはファクタリングできんかったんです。
それが2020年の法改正で「そのルールは無効や!譲渡してもええ!」ってなったんや。

これは地味やけど、ものすごい変化やで。
これで、今まで諦めてた大手さん相手の売掛金も、ファクタリングの対象にできるようになった。
ワシらの資金繰りの選択肢が、法律レベルで広がったっちゅうことです。

オンラインファクタリングの普及がすごい!ワシも試してみたけど…

最近のトレンドといえば、やっぱりこれですわ。
オンラインファクタリング。

スマホやパソコンで申込めて、必要書類も写真撮ってアップロードするだけ。
最短即日入金なんて、昔じゃ考えられへんかったスピード感です。

ワシも一回、急ぎの時に使ってみましたけど、ホンマに早かった。
事務所のパソコンから申し込んで、3時間後には着金してましたからな。

ただ、ええことばかりでもない。
担当者の顔が見えへんから、最初はちょっと不安やったのも事実です。
AI審査がメインやから、事情を汲んで柔軟に、とはいかんのかもしれん。
契約書の内容は、オンラインやからこそ、より一層しっかり自分の目で確認せなあかんで、と肝に銘じましたわ。

中小企業の社長として一番気になる「手数料」と「業者選び」の話

手数料はホンマに安くなったんか?うちの事例を公開しますわ

で、一番気になるんは「で、手数料はなんぼやねん?」って話ですわな。
正直な話、手数料は昔より確実に安くなってます。

これは実際の話ですが、ワシが初めてファクタリングを使った時は、2社間ファクタリングで手数料12%でした。
600万円の売掛金を買い取ってもらって、手元に入ったのは528万円。72万円が手数料です。痛いけど、しゃあない出費でした。

それが、最近使った時は同じ2社間でも手数料8%でした。
競争が激しくなったおかげで、明らかに相場は下がってます

今の相場観でいうと、こんな感じやないでしょうか。

ファクタリングの種類手数料の相場特徴
2社間ファクタリング8% ~ 18%取引先に知られない。スピードが速い。
3社間ファクタリング2% ~ 9%取引先の承諾が必要。手数料が安い。

これより高すぎるのは論外やけど、逆に安すぎるのも「何か裏があるんちゃうか?」と疑った方がええです。

ええファクタリング会社の見抜き方【2025年版・田中流チェックリスト】

じゃあ、どうやってええ会社を見抜くか。
ワシが何回か利用して学んだチェックリストを公開しますわ。

  1. 相見積もりは最低3社取る
    • これは鉄則です。1社だけの話で決めると、その条件が高いか安いか分かりません。面倒でも絶対にやりましょう。
  2. 手数料の内訳をしっかり確認する
    • 「手数料5%!」と安く見せかけて、後から「登記費用」「事務手数料」とかで色々取られるケースがあります。「結局、総額でいくら引かれるんですか?」とハッキリ聞くことが大事です。
  3. 契約書に「償還請求権なし(ノンリコース)」と明記されているか
    • これは命綱です。もしこれが「あり(ウィズリコース)」やと、万が一取引先が倒産したら、ワシらが代わりに金を返さなあかんようになります。それじゃファクタリングの意味がない。
  4. 担当者のレスポンスは早いか、質問に的確に答えてくれるか
    • こっちが困ってる時に使うわけですから、対応が遅い会社は論外です。質問に対して、ごまかさずにちゃんと答えてくれるかも見てます。
  5. 会社のホームページや実績はしっかりしているか
    • 会社の住所がちゃんと書いてあるか、実績は豊富か。当たり前のことですが、意外と大事です。

「給与ファクタリング」は全くの別物!絶対に手を出したらアカン

最後に一つ、大事な注意喚起を。
最近「給与ファクタリング」っていう言葉を聞くことがありますが、あれはワシらが使う事業者向けのファクタリングとは全くの別物です。

あれは個人向けのサービスで、実質的には法律違反の高い金利を取るヤミ金やと、金融庁もはっきり言うてます。
「ファクタリング」って名前がついてるからって、絶対に混同したらアカン。従業員さんにも、もしものことがあったら相談するように言うといた方がええかもしれまへん。

よくある質問(FAQ)

Q: オンラインだけで完結するのって、正直怖くないですか?

A: 気持ちはめっちゃ分かります。
ワシも最初は不安でした。
せやから、初めて使う業者の場合は、申し込みはオンラインでも、一回電話で担当者と話してみることをお勧めします。
声のトーンや話し方で、会社の雰囲気もある程度分かりますからな。
あとは、契約書をしっかり読み込むこと。
これに尽きます。

Q: 手数料が相場より安すぎる業者って、逆に怪しいですか?

A: 怪しい可能性はありますな。
さっきも言いましたけど、手数料以外に、よう分からん「事務手数料」とか「調査費用」を後から請求されるケースもあると聞きます。
見積もりの段階で、手取り額がいくらになるのか、総額でいくらかかるのかをハッキリさせることが大事です。
安さだけで飛びついたらアカン、というのは鉄則ですわ。

Q: 銀行から「ファクタリング使ってるんですか?」って聞かれたらどう答えるべき?

A: これは悩むところですな。
ワシは、正直に話すのが一番やと思います。
隠すことやないし、「急な大口受注に対応するために、一時的に利用しました」と目的をちゃんと説明すれば、銀行も理解してくれることが多いです。
むしろコソコソする方が、「何か隠してるんか?」と心証が悪くなるかもしれへん。

Q: 取引先に知られずに利用できますか?

A: はい、2社間ファクタリングなら取引先に知られることはありません。
ワシもずっと2社間です。
ファクタリング会社と自社の2社だけで契約が完結するからですな。
ただし、その分手数料は3社間より高くなるのが一般的です。
スピードと秘匿性を取るか、手数料の安さを取るか、状況に応じて使い分けるのが賢いやり方やと思います。

Q: 赤字決算なんですが、利用できますか?

A: 利用できる可能性は十分にあります。
ファクタリングの審査で一番重要なのは、自社の経営状況よりも「売掛先の信用力」やからな。
例えば、うちが赤字でも、取引先が誰でも知ってるような大手企業やったら、その売掛金は信用できると判断されるわけです。
銀行融資との大きな違いはそこですわ。
銀行はうちの決算書を見ますけど、ファクタリング会社は取引先の信用力を見る。
だから、赤字でも諦める必要は全くありません。

まとめ

長々と書いてしまいましたが、今のファクタリング市場が、ワシら中小企業にとって「追い風」なのは間違いないと思います。

オンライン化で使いやすくなり、法律も後押ししてくれてる。
何より、銀行融資一本足打法やった昔に比べて、資金繰りの「選択肢」が増えたことが大きい。

ただし、どんな便利な道具も使い方を間違えたら怪我のもと。
手軽になったからこそ、我々経営者がしっかり知識をつけて、冷静に判断せなあきません。

  • 手数料の相場を知る
  • 信頼できる業者を自分の目で見抜く
  • あくまで「いざという時のための手段」として、計画的に利用する

この追い風をうまく利用して、厳しい状況を乗り切ったり、大きなチャンスを掴んだりする。
それが、これからの時代を生き抜く中小企業社長の腕の見せ所やないでしょうか。

この記事が、あんたの会社の資金繰りを考える上で、少しでも役に立ったら嬉しいです。
お互い、知恵を絞って頑張りましょ!